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「いつから?どうやって?いくらで?」効果的な宣伝を考え、繁盛店を築く
「いつから?どうやって?いくらで?」効果的な宣伝を考え、繁盛店を築く
2017年4月25日
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目次
- 飲食店の成功に必須!コンセプト作りでおさえておきたい「5W2H」
- 事業計画書の作成でおさえておきたい7つのポイント
- 独立のために必要な「自己資金」とは
- 金融機関から融資を受ける方法
- 物件探しの時に考えておきたい飲食店の営業に有利な立地とは
- 店舗デザインと施工業者選びでおさえておきたいポイントとは
- 食材の仕入れルート4パターン、それぞれのメリットと使い分け
- オープニングスタッフの募集と採用のポイント
- 「いつから?どうやって?いくらで?」効果的な宣伝を考え、繁盛店を築く
- 開業後、繁盛店になるためにやっておきたいこと
飲食店を経営していくのに必要なのが広告宣伝。お店の“売り”やキャンペーン、イベントなど集客を行う上で欠かせないものです。特に新規開業においては、まず来ていただくことが第一。どれだけお客様の消費行動を促せるかにかかっています。
しかし、この広告宣伝費も決して安いものではありません。
「出来る限りコストを抑えて、効率良く集客できるか」は、そのお店の成功不成功の分かれ道でもあるのです。
「いつ」「どのように」「いくらで」プロモーションを行うか、構想の段階からじっくり考えることが大切です!
いつから始める?
新しいお店の名前はインターネットで検索に引っかかりにくいので、ホームページの作成やSNS発信は早めにスタートしても良いでしょう。オープンまでの苦労話やお店が出来上がっていく様子をこまめに発信することで、応援してくれるファンが徐々に広がります。
チラシ配布などのアナログ宣伝は印刷と配布期間を逆算し、オープン1~2か月前から計画的に行いましょう。素材は、完成した店舗やメニューの写真、また完成予想図でも構いません。お店の“売り”を宣伝するものが用意でき次第、準備に取り掛かります。
オープン時期は「来春オープン」や「○月初旬」など、大体の目安でも構いません。お店の名前、詳しい場所の地図、目印、営業日時などの基本情報は正確に伝えましょう。
どのように宣伝する?
■新聞
新聞は全国紙と地方紙があり、地域の購買層を考えた広告展開が可能です。また、購買者が多く、さらに20~60代まで幅広い年齢層の目に触れるメリットがあります。しかし、広告費用が比較的高く、また毎日発行されるものなので1日で広告媒体価値を失ってしまうため、効果を上げるには綿密な宣伝戦略が必要です。
■雑誌
雑誌は飲食店と同様に、読者層を想定して編集されていますので、ターゲットに合わせた広告展開が可能です。飲食店であればタウン情報誌やグルメ紹介雑誌、また地域のフリーペーパーなどが向いています。また、業界に強い編集プロダクションともつながりがあり、より専門的に魅力を伝えることができます。しかし、発行までに1~2ヶ月ほどの期間がかかるので、速報性に欠けます。また、雑誌のコンセプトや特集内容に合わなければ、掲載させてもらえない可能性もあります。
■インターネット広告
パソコン、スマートフォン、携帯電話からインターネットを利用している人にアピールできます。また、インターネットから直接問い合わせることができるので、消費行動につながりやすいという利点があります。掲載体系が多種多様にあり、予算に見合った広告を選ぶことができるのもメリットです。しかし、インターネットは世界規模なので競合も多くなります。
■SNS
ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのSNSを活用して上手にお店を宣伝する経営者も増えてきました。いずれも無料で始められる上、拡散機能によって自分と繋がりのないところにまで宣伝することができます。また、普段の営業ではなかなか伝えられない、お店のストーリー性やこだわりも伝えられます。しかし、SNS上には昼夜問わず非常に多くの情報が飛び交っています。多くのユーザーから共感を得られるキャッチーな内容の投稿でなければ、リアクションは期待できません。
■チラシの配布
街頭配布が新聞や雑誌、インターネットと大きく異なるのは、直接チラシを手渡せる点です。チラシの印刷代、配布する時間、労力はそれなりにかかりますが、ターゲット層が多く行き交うエリアに狙えばピンポイントで宣伝することができます。また、徒歩圏内の住宅ポストに直接投函したり、企業が近くにあれば挨拶がてら訪問したり、知り合いや近隣の店舗に頼んで店頭に置いておいてもらうのも効果的です。
■口コミサイト
飲食店を選ぶ際、多くの方が利用しているのが口コミサイトです。フォーマットに沿ってお店の“売り”や詳しい場所などの情報を簡単に登録することができます。サイトによって機能は異なりますが、関連エリアや同業種の店舗ページに広告を差し込んだり、予約管理ができたりするので、必要に応じて活用すると良いでしょう。
中長期的にインターネットで広範囲に認知度を高めてイベントや販促の際にピンポイントでチラシを作成するなど、一通りでなく複数の方法を組み合わせていきましょう。
宣伝費用はいくらかける?
お店の規模にもよりますが、宣伝費用にかけるコストは一般的に売上高の3~5%程度だと言われています。売上高が月250万円の場合、ひと月でかけられる宣伝費用は7万5千円~12万5千円前後ということになりますが、あくまで目安の数字です。新規開業、シーズン毎のイベントなど、普段よりも多くの新規客を獲得したい時に思い切って広告を打てるよう、少し余裕を持っていた方が良いでしょう。
また、費用はかけたのに思ったよりも集客ができなければ、効果的な方法だと言えません。広告を出す時には、費用とともに期待できる収益について予測しておきましょう。PDACサイクルを意識して検証と改善を繰り返すことで、お店に合った宣伝を見つけられます。
まとめ
お店の宣伝を効果的に行うにはどうすれば良いか。販売促進については開業後も常に考えていかないことには、お店の成功はありえません。立地によりますが、世の中には飲食店は数多く存在しているのです。消費者がどのように、どんなお店を選ぶのかという行動心理を把握した上で宣伝しなくてはいけません。まずはお店の存在を知ってもらうこと、そして「行きたい」というお客様の興味を引く宣伝を考えていきましょう。