TOP 食バンクマガジン 飲食業界での平均収入は?求人に書いてある「収入例」を解説!
飲食業界のトレンド
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飲食業界での平均収入は?求人に書いてある「収入例」を解説!
飲食業界での平均収入は?求人に書いてある「収入例」を解説!
2019年1月17日
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就職・転職するにあたって一番気になるのはやはり収入ですよね。同じ働くならもちろん収入の高いところで働きたいものです。収入が低い業界というと、福祉や運送業が思い浮かびますが、飲食業界は実際のところどうなのでしょうか?意外と知らない、飲食業界のお金事情を調べてみました。
サービス業界の平均収入は全体的に低水準
厚生労働省の「平成29年度賃金構造基本統計調査」のデータを基に、東洋経済新報社が発表した「職業別年収ランキング」によると、調理師は101位(平均年収339.1万円)と、職業別でみると低い水準ですが、実はサービス業全体で見るとトップの数字です。このことから飲食業に限らず、サービス業は全体的に平均年収が低いことがわかります。地域別に見ると、関西より関東のほうが給与水準が高いとされています。しかし関西のほうが全体的な物価が安いので、その点ではあまり関西・関東で給与水準に開きは無いと言えます。
年齢・職種によって収入の差に大きな開き
このデータを見る限り飲食業は収入が低いと思われるかもしれません。しかし飲食業界だけに目を向けもっと詳しく調べてみると、月の収入が18万円以下という人と35万円以上という人の割合がほぼ同じというデータがあります。つまり、飲食業界は、他の業界に比べ人によって収入の格差が大きいと言えます。
さらに細かく見てみると、月給が18万円以下の人の約2/3は、20代が占めています。一方、35万円以上の月給の人は、約70%が40代以上です。30代の人はどうかというと、月給19~34万円の中にほぼまんべんなく分散していました。
また、職種別に見てみると、調理系スタッフの収入で最も割合が多かったのが月給27~30万円。サービス・ホールスタッフは月給19~22万円でした。ちなみに、料理長は約40%の人が月給35万円以上と回答したのに対し、店長やマネージャー職の人は17%にとどまりました。
このことから、サービススタッフに比べ実力や実績が如実に出やすい調理スタッフの方が収入は多い傾向にありますが、その分努力や勉強を怠ると、収入の格差も出やすくなります。特に30代になるとその格差が一気に広がるので、この時期に頑張って一気に収入を増やすか、怠けてばかりで収入が上がらないかは、本人の頑張り次第と言えますね。
出典
https://www.inshokuten.com/recruit/knowledge/questionnaire/detail/100
https://www.inshokuten.com/recruit/knowledge/questionnaire/detail/106
業態による収入の開き
飲食業界は業態によって収入に開きがあるのも、他業界にはない特徴と言えます。
「カフェ」・「洋菓子」・「パン」といった人気の業種は、実は収入の水準が低いと言われています。お店にもよりますが、月の収入が18万円以下というお店も少なくありません。もちろん経験を積んで店長や調理チーフなど役職が上がれば収入も上がりますが、単にオシャレだからという理由だけで転職すると痛い目を見るかもしれません。
その他の人気業種「イタリアン」「フレンチ」「ブライダル」は、ほぼ平均的な水準、「和食」や「焼肉」「ラーメン」などは実は中々人が集まりにくい業態と言われていて、そのため給与の相場が高い傾向にあります。人が来ないことにはお店を回すことが出来ないので、給与を上げてでも何とか来てほしいというお店も多いようです。
求人に書いてある「収入例」はあてになるの?
よく求人情報で目にする「収入例」。ホントなの?と疑問に思う方も多いと思います。そこで、収入例の見方を解説します。
例えば、食バンクに掲載されている「マンゴツリーキッチン グランフロント大阪」さんの収入例を見てみましょう。
飲食経験 アルバイトで5年 女性→月25万~の年俸制
<例>
副店長(25歳):420万円
店長(30歳):560万円
エグゼクティブマネージャー(40歳):700万円
まず女性アルバイトの方ですが、アルバイトで5年も続くということはそれだけ居心地が良い、働きやすい環境という事が想像できますし、アルバイトで25万円の収入があるのも平均収入から考えるとかなり良いと思います。
その下の副店長・店長・マネージャーの例ですが、パッと見てかなり給与が高いというのがわかりますし、特に副店長さんは25歳で役職についてこれだけの高収入ということで、若くても実力次第で、それに見合った役職と給与が与えらえるという点も、社員のことをよく考えている良い会社だと言えます。
収入例を見る際、ついつい給与だけに目が行きがちですが、何歳でどんな役職なのかという事も忘れずチェックしておきましょう。
まとめ
今回はお金にうるさい大阪人ならずとも、誰もが気になる飲食業界の収入についてご紹介しました。もちろん収入は高いに越したことはないのですが、高すぎる給与の場合、もしかしたら勤務時間が長いとか休みがほとんどないなど、仕事内容がきつくて誰も続かなかったりということもあるかもしれないので、一概に良いとは言えないこともあります。給与が低くても自分が本当にやりたい仕事だったり、プライベートがしっかり確保できたりと、給与と自分の希望とのバランスが取れているかなど、求人内容をしっかり読み込む必要があります。転職に何を求めるのかを今一度よく考えて、後悔のない転職活動をしてくださいね。