TOP 食バンクマガジン 知ってるようで実は良く分からない 「イタリアン」と「フレンチ」の違いって何?
業態別の特徴
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知ってるようで実は良く分からない 「イタリアン」と「フレンチ」の違いって何?
知ってるようで実は良く分からない 「イタリアン」と「フレンチ」の違いって何?
2018年5月22日
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西洋を代表する料理といえばイタリアンとフレンチですよね。しかしイタリアンとフレンチの違いって何?と聞かれたら、あなたは上手く答えられますか?知ってるようで意外と知らない、二つの違いについてご紹介します。
ベースとなる食材
イタリアンと言えば真っ先に思いつくのはオリーブオイルではないでしょうか。イタリアは言わずと知れたオリーブオイルの一大産地ですが、イタリアンではオリーブオイルを、炒めるのに使うのはもちろん、蒸したり焼いたり、サラダのドレッシングや料理の仕上げにかけたり等、どんな料理にも使われます。
一方、フランスは酪農大国なので、乳製品をよく使います。オリーブオイルを使うこともありますが、フレンチでオリーブオイルがメインになることはありません。野菜のソテーにはバターを、ソースには生クリームなどを多用するのがフレンチの特徴と言えます。
気候による調理法の違い
イタリアは地中海に面した温暖な気候なので、あまり手を加えない素材の持ち味を活かした調理法が基本です。例えば魚も温暖な気候のイタリアでは傷みやすいので、イタリアンでは魚介を丸ごと使ったり、食材の臭みを消し風味を増すために、ハーブやにんにくなどもフレンチと比べるとよく使われます。
フレンチはソースが命と言われるように、複雑に調理された凝った料理が多いですが、これはフランスの気候が関係しています。フランスは比較的涼しいので食材の保存がしやすい上に、酪農が盛んで乳製品や肉が多いので、保存を前提とした加工品(ハム・ソーセージ等)や一手間加えたソースや調理法、食材の素の姿からは想像もできない芸術的な盛り付けなど、繊細な料理へと進化していきました。
主食の違い
日本の米にあたる主食というと、イタリアンではパスタやピザが思い浮かびますよね。一方フレンチではパンがそれにあたります。最近ではフレンチでもパスタを出すお店が増えて来ていますが、普通フレンチのコースで出てくるのはパンが一般的です。
テーブルマナーの違い
フォークとナイフを使うテーブルマナーはどこも同じと思われがちですが、実はフレンチとイタリアンでは大きく異なります。以下にフレンチとイタリアンのテーブルマナーの違いをまとめました。
【イタリアン】
・パスタを食べる時はスプーンを使わずフォークのみを使って食べる。
・スープはスプーンを手前から奥にすくう。残り少なくなったら、皿の手前を浮かせる。
・食べにくい料理については、手づかみで食べてもOK。
・食べ終わりのナイフとフォークは、皿の中央下側に、タテにして並べる。
【フレンチ】
・サラダなどの生野菜は、切らずにナイフとフォークを使って折りたたんで食べる。
・スープはスプーンを奥から手前にすくう。残り少なくなったら、皿の奥を浮かせる。
・手を使って食べる(手づかみ)はNG。
・食べ終わりのナイフとフォークは、皿の中央から右寄りに横又は斜めにそろえておく。
このほかにもイタリアンとフレンチで様々なテーブルマナーが存在します。日本ではイタリアンはカジュアルでフレンチの方が格式高く思われがちですが、どちらもグレードの高いレストランになると、その場にふさわしいマナーが求められるので、そのようなお店に行く場合、事前にマナーをチェックしておくと良いでしょう。
まとめ
こうして比較してみると、似ているようでイタリアンとフレンチでは全然違うことがわかりますね。素材の旨さを最大限引き出す引き算の料理ともいえるイタリアンに、緻密に計算された料理人の技術が冴えるフレンチ。どちらにもそれぞれの特徴や良さがありますね。もしあなたがどちらかのお店で働くことを検討しているのであれば、今一度、イタリアンとフレンチの違いを理解した上でお店探しをしてみてはいかがでしょうか。